間取り→インテリアではない。間取りとインテリアは同時に。
マンションリノベーションのプランナーの仕事をしていた時、私はとても楽しかった。
住宅規模になると、
設計士とインテリアコーディネーターが別れることが多いんだけど、
マンションリノベーションのプランナーの頃は全部一人で出来た。
その時思ったのが、やっぱり空間はインテリアも同時に考えるのが一番いいという事。
設計士とお客さんで決めた間取りを渡されて、あとはインテリアお願いね
と言われてしまうと、どうしてもそこからどういう風によくしようか?
という視点になる。
たとえば服に例えると、
前者は白シャツを作ったからあとは柄とボタンを決めといて。
と白シャツを渡されるような感じでしょうか。
そうなると、何色がいいなかなんてわからないし、むしろ何色でもいいし、
じゃぁ無難な色かなとか、
お客さんに聞いてみようかなとかなってきて、お客さんの好きな色とかになっちゃう。
後者の場合は
今回は、こういう意図で裾がちょっと長いから、パンツにしまったときかっこよくみえるパリッとした生地がいいよね、とか
袖は、まくりやすいようにボタンはこんなのがいいよね、とか。
そのシャツを完成させる上でシャツのデザインと生地とボタンは一緒にデザインした方が絶対に完成度が高い。
うまく言えないけど、
間取りに色をつけただけの家と、
間取りとインテリアが共鳴している家って全然違います。
インテリアコーディネーターさんのこういうモヤモヤって絶対あって、
これを知ってる設計士かどうかで、出来上がる家は変わります。
知ってれば設計段階で意見を求めてくるし、デザインの意図を伝えてくれる。
それがとっても大切だと思う。
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